DAY2: セッション5
ソシオメディアにおけるインタラクションデザインの実践
-デザイン主導のシステム開発メソッド
by ソシオメディア株式会社 チーフ・デザインオフィサー, インタラクションデザイナー 上野学
デザインとユーザーエクスペリエンス
・定性的な利用品質=ユーザーエクスペリエンス
⇒ユーザーの状況全体から相対的に生まれる
・デザイン=ユーザーが知覚するシステム像
⇒サービスや製品のデザインの善し悪しは、常にユーザーの視点から判断される。
⇒どんな仕組みで動くか、どれだけ開発に苦労したかはユーザーには関係ない。
デザイン主導のシステム開発の7つのポイント
1. まずデザインコンセプト
2. すぐにユーザーインターフェース
3. デザイン仕様の検討は少人数で
4. 機能や画面を減らす
5. ユーザーを教育しない
6. 常に動く状態にする(Agile)
7. デザインへのアクセス経路を確保する(Waterfall)
1. のデザインコンセプトは、全ての意思決定基準となる。
2. これは賛否両論あるが、結局ユーザーからみたらインターフェースが全てなので、早い段階から見た目を作るのがイイ。
3. デザイン案を囲んで10人以上の人間で仕様検討するのは望ましくない。会議による合意形成を前提としていては、よいデザインは生まれない。
4. 機能が多いことが便利であるとは限らない。ただしンセプとを実現するために必要な機能まで欠落するのでは意味がないので、慎重に。
5. 周知のデザインパターンの利用。ユーザーを教育するのではなく学習させる。
6. コンセプトの実現に必要不可欠な最低限の機能を初期に実装し、動く状態をキープする。
7. 要件定義、設計、実装、テストのどの段階でも常にデザインの手直しができる体制と仕組み作りが必要。
個人的には、3. の少人数でのデザイン仕様検討については、もちろん、利害関係者全員で会議すればいいってものでもないんだけど、かといって、密室的に中心人物で進めてしまうと、納得性が低くなるというか、経緯に関しての合意が取れていないので、後々ひっくり返る可能性があるんではないかと思いました。
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